今年度より開始の幼稚園児対象、水曜プログラム「里山やっほ」が始まりました。
ちょっと緊張した面持ちで集まった10人の子ども達。
今回はたんぽぽ咲き乱れる遊木の森での活動でした。
スタッフの自己紹介のあとは、みんなの自己紹介。
「一番に名前を言ってくれるひと~?」 と聞いたら
二人の子が手を挙げてくれました。
うーん、どうやって決めようか・・
片方の子は「ジャンケン」と言いましたが、
もうひとりの子は「ジャンケンじゃいや」。
そう。こんな時よく行われるジャンケンも、当人同士がジャンケンで決める、
という意思がないならするべきではないのかもしれません。
結局この時は話がまとまらず、小さい子からみんなでお名前を呼んで返事をしてもらうことにしました。
里山やっほは小集団で
時にはぶつかったりもしながらそれぞれが違うことを
自然と認め合っていけるような
支援していきたいと考えています。
はじまりの会が終わったら、原っぱで思い思いの遊びをしました。
アオキの葉っぱにお手紙を書いたり、たんぽぽをつんだり、
お花でクッキーをつくってお店屋さんごっこをしたり、走ってぐるっと一周お散歩したり、
ちっちゃなバッタを追いかけたり、草笛を鳴らす音を聞いたり、
ノビル掘りに夢中の子もいました。
側溝に入ってのかくれんぼやスカンポの酸っぱさにはまっていた子もいました。
毎日スケジュールが決まっていて、時間になると、
はい、次の活動! というのがほとんどの幼稚園の過ごし方だと思います。
里山やっほでは、子ども達の今の姿を大切にし、
子どものなかから生まれる遊びを
その子が終わり、と決めるまでとことんやりぬく
そんな時間をできる限り保証していきます。
遠くからスタッフが見守っていた2人の子。
何をしているんでしょう?
ほんの2cmほどの小さなしゃくとりむし。
しゃくとりむしが体を曲げて、伸びて、また伸びて、
ちょっとずつちょっとずつ、でも確かに進んでいく姿に
興味深々。
じーっとじっと見ていました。
本当にあっという間の2時間。
終わりの会で周りを見渡すと
はじまりの会ではお花を広げていたたんぽぽ達が
きゅっと花をつぼんでいました。
日が昇る、日が落ちる
そんな自然のリズムを感じながら、
子ども達と一緒に1年間ゆったり過ごしていこうと思っています。
来週もまた待ってるね。