この日、みんなを森へ誘ってみました。
「あのね、ぶどうみたいな、きれいな色の実 見つけたの。見に行こう」
「たべれるの?」と2歳児のKくんとJくん。
「食べられないけどね、きれいな色なの」
そして森へ行くことになりました。
森の中で遊んでいると、
Mくんが「あ~っ…みかんだ~」と指をさしました。
「ほんとだ~」「やったあ~」「やったあ~」
子どもたちばんざいしたままピョンピョン飛び跳ねています。
(とれるかなあ~)と思うやもう、みかんの木に向かって
登ろうとしています。食べられる実があってよかったね。
遊木の森の恵みは、いただいても構わないことになっています。
みかんは緑だったので、オレンジ色になったのを1コいただくことにしました。
お昼ご飯を食べたあと、Tくんがお友達一人一人にミカンの房を分けてくれました。
ちょっとすっぱくっておいしかったね。
午後Aちゃんは、一人でお料理作っていました。
お弁当の時に、ゆうゆと「ほうれん草のごま和え」の話をしていたからだと思います。
「これね、Aちゃんがつくったの。
Aちゃんがつくるとね、お父さんがおいしいって食べてくれるの」
じっくりじっくり、お料理して、できあがったときのお顔です。
「できたよ~」と電車ごっごをしているお友達の所まで
運んできてくれました。
「どうやってつくるの~、Kくんもつくりたい」
といってきたお友達に、「はっぱをね……」
とやさしく教えてくれました。
森には、みんなが好きなことがあります。
お友達が いっしょにやろうよ と誘ったり
お友達の姿をみて 私もやってみたいって 思ったりします。
「こうだよね」「そうそう」「そうだよね」「うん」
そんなやりとりがあって お友達との関係が深まっていきます。
子どもたちをみていると 「仲間って いいな」
と感じます。