旅をする水・(田んぼの水はどこから流れて来てどこに流れて行くのか?)
6月のわんぱく里山で田植えをした苗は、35cm以上に育ちました。
株も3・4株から20株以上に増えていました。
この稲を育てるに必要不可欠な水は、どこから来てどこへ行くのでしょうか?
別れて調査することにしました。
田んぼの上流へ行く班は、途中にパイプで水を分ける所がありました。
堰(せき)の板が取水の流量調節で分岐にありました。
途中のトンネルのような所では、両側から声を出して確認しました。
人間の血管のように張り巡らされた水路、
その先をたどって行くと朝比奈川に出ました。
田んぼの下流へ行く班は、枝や葉っぱや板を流して歩きました。
途中で朝比奈川と接する所に、水量を調整する大きな堰(せき)がありました。
台風などの大雨の時に調整する所と説明すると、
九州の大雨で被害を受けた方々を連想した子も居ました。
土手を歩き朝比奈川に出る水門のある所で、
柵と藪(やぶ)で水の水路が見えなくなりました。
ここに来ている事が確信できない子供たちは、
あっちこっち歩き回っていました。
そこに途中で流した板が流れて来ました。
子供たちはやっと確信することが出来ました。
水は朝比奈川の上流から来て、
朝比奈川の下流に行っていることが判りました。
山に降った雨はやがて朝比奈川に流れ、海に行き蒸発して雲になり雨となって山に降る。
途中の田んぼにもタニシの卵やオタマジャクシが居ました。
川でカワセミやアオサギも見掛けました。
旅をする水の旅のほんの一部を、寄り添って歩きました。
水遊びする嬉しそうな子供たちの声が、暑い畑に響いています。
畑ではピーマンやナスが驚くほど収穫でき、皆で分けて持ち帰りました。
キュウリは人の手を回復させるため、自分たちで切り調理し味わいました。