サレジオ小の子だけでなく、他の小学校の子たちとも混じって遊んだ7月の3日間。
小さい頃からエコエデュに通っていた子とまだ里山経験の浅いサレジオ小の子どもたちのコラボチャレンジの日々。
2日目。
蒸し暑く、山探険はちょっぴりにして、早めに川遊びを楽しんだものの…
「濡れたままお弁当を食べるのはイヤ。着替えたい」という女子たち。
「もっと川で遊びたいよ。」という男子たち。
ここで話し合うこと、30分…
結局、エコエデュに戻って、なんと火おこし!
捕った魚を天ぷらにして食べるんだって。
確かに、びしょぬれでちょっと寒い。ちょうどいいかも!
エコエデュの火おこしは、燃えるもの集めから!
どんなものを集めたらよいかも、ベテランガキ大将から指示が出ます。
「これでいいかな?」
よし、いざ、火付け!
初チャレンジをベテランが見守ります。
「ぼくもやりたい」順番にチャレンジです。
「ついた!」
と思ったら、消えちゃった。
なんで??
何度も何度もやってみました。でもつきません。
よく考えて。今朝の天気は?
「雨降ってた!材料が湿ってるんだ」
もう一度、やってみよう!
ベテランが、再度火のつけ方を伝授。
みんな見守ります。
ついた!
そしたら…
「細いの持ってきて!」
「それはまだだよ。また消えちゃうよ」
燃えやすいものから火を移して大きくしていきます。
ベテランのすご腕で、ようやくようやく火がつきました。
始めてから2時間近く!あきらめないって大事だね。
そのころ、裏方は天ぷらの準備です。
小麦粉を水で溶いて、油を用意して…
そして、そう、お魚の処理も!
この子たちをいただきます。
まな板に乗せられたお魚さん。
内臓を取るのです。
顔は笑っていますが、心臓はドキドキです。
「切っても動いてる…。どうしよう」
「ヌルヌルする…」
勇気を出して、内臓を取ります。
みんなが普段食べている魚も、誰かがこうして食べられるようにしてくれてるんだね。
実は、カニもいます。
モクズガニはいい出汁が出るので、汁物に。
でも、まな板に乗せると脱走!!
そこで考えた考えた!
ボールとボールを合わせた中に入れて、「ガチャガチャ振ってみよう」
ガチャガチャガチャ!
そ~っと開けてみると…目が回ったのか、カニは走り出しません。
成功!
カニのおなかに包丁を入れ、真っ二つに切りました。
カニは動かなくなりました。
力を合わせて起こした火で、魚は天ぷらに、カニは汁物に。
「ああ、美味しい」
そう、私たちは生き物の命をいただいて、生きているのです。
里山は命の接点。
里山の小さな命は、毎日せめぎ合ってせめぎ合って、なんとか生きている。
そんな里山での遊びが、学びという栄養になっていくことを信じています。