全員での活動も慣れてきた10~11月、
里山での遊びも秋は楽しいことがたくさん。
食欲の秋、運動の秋、虫捕りの秋…
子ども達の仲も深まって遊びがさらに
楽しくなってきました。
栗を採るのにも・・・
「あそこに栗がにあるぞ~」みんなで木をゆさゆさ。
「そこに落ちたよ~」と協力して栗を集めました。
仲が深まると、
仲間とあんなこともしたい、こんなこともしたいと
想像力豊かに遊ぶ様子が見られるようになりました。
棕櫚の大きな葉を両手に持って
「食べちゃうぞ」と
お友達を葉っぱで挟んで遊ぶ遊びが生まれました。
帰り道には雨傘に変身。
ひとつのものにいろいろな価値を見出します。
ただの枝だって、みんなで集めるとお家に変身。
とにかく大きなお家にしたい人、
強くてしっかりしたお家にしたい人、
玄関や居間の場所を考える人・・・
まるで「3匹の子豚」のお話のように
それぞれの思い描く家は違います。
それでも、それぞれの想いを伝え合いながら
一つのお家ができていきます。
それから、全員の関係ができてきたあかしだと感じたのは
お店屋さんごっこです。
店員さんとお客さんとの信頼関係があって成立する遊びだからです。
「ドングリ屋さんで~す」
最初は店員さんがドングリを並べたら、
それが伝わっていなかった他の子に
バラバラに散らかされることもありました。
そのうち、
どう伝えるとお店をやっていることが伝わるか?
どんな品ぞろえにすると魅力的か?
お金は何がいいか?
お客さんとのやりとりから
考えて、工夫して、店員さんも増えて、
回を重ねるごとに立派なお店になっていきました。
年長さんのそんな様子を見て、
年中さんもお店屋さんをやってみたくなりました。
「葉っぱ屋さんですよ~」
いろいろなことに興味がある年中さん、
別の遊びがしたくなって、お店を閉めたら、
別の人が店員をやってくれました。
みんなよく見ているからこうしてすぐ交代できます。
見て学ぶことはもちろん、
教え合うことも上手になってきました。
泥だんごを作っていた人に
「ねぇどうやって作ったの?」
「ここから泥をとったんだよ」
ふたりで頭をつきあわせてずっと泥だんごを作っていました。
雪だるまのオラフが出来上がりました。
終わりの会でみんなに紹介したら、
次の回は泥だんご仲間が増えて・・・
ドングリ入りの泥だんご、くまさんの形の泥だんご等々
面白い泥だんごができました。
たくさんの泥だんごができたので、
泥だんご屋さんも開店~!
遊び場に行く道中にも
泥だんごのトッピングに集めに精を出しています。
本当は星の形のまま採りたかったピンクのガク。
採ったらバラバラになってしまいましたが、
「それもパラパラふりかけるのにいいね!」
とすぐさまポジティブに考えられます。
自然遊びをしていると、うまくいかないこともあります。
使いやすく作られた物もありません。
でもだからこそ、
ひとつの物に様々な価値を見出したり、
しなやかに思考を変えられたり、
仲間とアイディアを出し合ったり。
そういった力は
これから先の人生でもいきてくると私たちは考えています。
これから冬になり、虫や実も減ってきますが、
これだけ仲が深まり、協力でき、工夫ができる子ども達なら
冬にも楽しい遊びをたくさん作ることでしょう。
楽しみにしています!
里山やっほ:石川