毎週金曜日の放課後に実施している里山adventure。
仲間と何をしたいのか話し合ったり、夢中になって遊んだりすることを通して
自分らしいリーダーシップを発揮できる力を育んでいます。
今年度は12名でにぎやかにやっています。
里山adventureが目指す子どもたちの姿のなかに
● 自分の想いや考えを表現できる。
● 他者の想いや考えを理解しようとする。
というものがあります。
今回はその様子が垣間見れたエピソードを紹介します。
6月のある活動日、遠くの遊び場に行った帰り道のことです。
通りたい道で意見が分かれました。
Nさんだけ”行きに通ったのと同じ道”で帰りたいと言います。
他の人はそれとは違う”まっすぐ進む道”を通りたがりました。
「どちらの道にどんな良いことがある?」スタッフこばちゃんが聞きました。
Nさん「さっき通った道が楽しかったからまた通りたい」
Eさん「まっすぐ行くと桑の実が食べられるよ」
他には「新しい発見ができるよ」「こっちの方が早いよ」と声が出ました。
たくさん意見が出ましたがお互いに納得せず、話は平行線・・・
Nさん「だったら、ずいずいずっころばしで決めようよ」
結果は
”まっすぐ進む道”に決まりました。
それでもNさんがすねていると
「Nさんがそうやって決めようって言ったんだよ」と言われ
きまりが悪そうにとぼとぼ歩き出しました。
その様子を見て、6年生がカナヘビをNさんに見せてあげました。
カナヘビを見ながら話をしていると
心が立ち直り、いつもの笑顔が戻ってきました。
勧めてもらった桑の実も食べてご機嫌に。
自分の想いや考えを表現する。
他者の想いや考えを知る。
違いがあるから話し合う。
どうすれば良いか考える。
このように経験を通して仲間との関わり方をつかんでいけることが
異年齢の集まる里山adventureのいいところだなぁと思うのでした。