里山QUESTⅢでは、里山QUESTⅡなどを卒業した中学生5名が
「自分たちの研究や発信によって、今の中高生の生活の常識を変えたい」
というテーマの実現に向けて、活動しています。
そのうちの1人、中1そうやのレポートを紹介します。
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そうやです。11月20日に遊木の森のサポクラ定期活動に参加してきました。
山を整備してみたいと思ったのと、山に関わる人に話を聞いてみたかったからです。
サポクラとはサポーターズクラブの略で、遊木の森で森を整備したり、環境教育をやっている人たちです。
トレイニークラブと言って勉強中の人もいます。
「なんで、整備しに来てるんですか」とサポクラの1人に聞くと、「遊木の森は環境学習をする森だよ。その森で安心して遊べるように、整備しているんだよ。」森を大事にしている人達が整備してくれているんだな。
【階段整備】
7月に作ったばかりの階段がイノシシに荒らされてぐちゃぐちゃになっていた。階段を修理しようとした時に杭が足りなかったから、木をノコギリで切って作った。作るのが、大変だ! 作業してて思ったのが、手作業で直しているということ。色々な道具を使って地道に階段を直していることを目の当たりにして、すごいなと思った。
【階段の修理方法】
階段の幅に合わせてクワで掘って、横棒がはまるようになったら置いて、杭を重いかけやで打って、横棒の周りにいろいろな大きさの石を隙間がなくなるくらい前にも後ろにもたくさん入れて、ならして、最後に土をかける。重いかけやを打って固める。と階段ができる。水平に掘るのが、難しい! 「石を入れてから土を入れれば、次に台風が来ても土は流れてくけど石のところにまた上の土が流れてくるから、大丈夫なんだ」って。7段を1時間半くらいかけて直した。がけの急なところで杭を打つのは大変だった。
【森づくり】
遊木の森園内にあるトヨタユナイテッドの森。3年前に全部の木を切ってしまったエリアを整備した。今はぼうぼう。
僕は、アカメガシワとクリ担当。有刺植物も取り除いた。
アカメガシワとクリを切る理由は、冬になって枯れてもまた春になるとすぐに生えてきてしまうから。他に比べて成長が早くて、他の木が成長しなくなっちゃうから切っておくんだと教わった。
クリの切り株から細いクリの木がぶわ~って出ていて、木を切ってもまた芽が出てくるっていうことを知って、びっくりした。切っても切っても出てくる。ほったらかしにしてたら、次々に出てくる?切るから出てくるのかな?それなのになぜ切るのかな?今度聞いてみよう。
ハゼノキというかぶれる木がけっこうたくさん生えていることにもびっくりした。安全のためにこういう木を切って少なくすることも必要だなって思った。
切った森の木をチップにして溜めておく場所からカブトムシの幼虫が出てきてた。そこでカブトムシの幼虫がなぜか土の中から出てきてしまうのはなぜか、大人が不思議に思っていた。そのことももっと聞きたかった。
クリの葉とクヌギの葉は似ているけど、透かして見ると違いがわかるよ。と教わった。今度、確かめたい。
【鎌を研いだ】
単純におもしろかった。でも難しかった。「道具は身体の一部。だから道具は大切に手入れをしなきゃいけない」と、サポクラさんが言っていた。今日の作業も素手でできないことが多かったから、そうだよなと実感した。