エッサホイサ!

「持ち上げて~!」それ~!
「後ろは持ち上げなくていいよ!前を上げないと!」
「上がらない」
「そうだ!木に登ればいいんだ!」

「がんばれ!」「もう少し押して!」
横から見ている監督たちからも声が飛び交います。

「ああ、ダメだ!この枝につっかかっちゃう!」
「この枝のこっち側にもってきたいんだから…」
「一度下ろそう!」
「もう一人木に登ったほうがいいよ!」
「私が登る!」

「もう一回上げるよ」
「よいしょ!」

やった!上がった!
「あとは上の二人にかかってるぞ!」
下から激励の言葉

二人は木の上で、丸まってしまったイカダのようなものを一生懸命広げます。

できた。座ってみよう…
そうっと座って…手を放してみる…

「座れた!」

寝転んじゃっても大丈夫

やっとできた~。
みんなで1つのものを作るっておもしろい!

作っていたのは、ツリーハウスの床でした。

「またここで続きをして遊ぼう」
気をつけて床を下ろし、広場の隅っこに片づけました。

ただの竹が、みんなの力でツリーハウスの床に変身!
里山にあるものは、人間の決めた機能で動いていません。
自分が手を加えることで、価値のあるものに生まれ変わる。
仲間とやれば、その価値はもっと輝くものになる。

この経験が、きっと子どもたちの人生のBASEになると、信じています。