里山いっぽを担当しています、ぶんぶんです。
森のようちえん全国交流フォーラムin東北に行ってきましたので報告いたします。
今回で10回目になるこのフォーラムは全国の森のようちえん、自然学校
一般の幼稚園、保育園、大学、から毎年300人超の参加があります。
「森のようちえん」的な保育は幼児教育に多大な効果があるということを、
考えている人が増えていることで、
森のようちえん関係者だけではない、子どもたちに関わる人たちが、
自然と子どもをつなぐことが、子どもが生き生きと遊び、学び、成長するという実感を
持てているということではないかと思います。
基調講演は日本体育大学 野井真吾先生。
子どものからだの”おかしさ”を科学で解明!されていました。
・朝からあくびをする
・すぐ「疲れた~」と言う
・活動に集中できない
今の子どもたちって、何かおかしい気がすると思われたことはないでしょうか。
野井先生によると
低体温(36度未満)の子どもが増えていて、
低体温は、睡眠に入るときに流れる「メラトニン」が朝分泌されてしまっている状態で
低体温の子は、自分の力をmax発揮できないまま一日過ごしてしまっているのだそうです。
メラトニンの分泌は光との関係が深く
日中の受光は分泌を促し
夜の受光は分泌を乱すというのです。
太陽の光と共に生活してきたヒトの、根源的な生理現象で、
自律神経の発達に大きくかかわるということです。
今までは自然発達してきたものが、意識をしなければ自然発達が望めなくなったことが
現代の子どもたちの姿から明らかになってきました。
生態のリズムが定まらない012歳児には重要なことだと思います。
先生曰はく、日中野外で過ごす森のようちえんは、子どもの生態リズムを
整える点で有効。
なので先生の提案は
”受光・暗闇・外遊びのススメ”でした。
もう一つの提案は
”ワクワク・ドキドキのススメ”!
「森はワクワク、ドキドキ、夢中になって、前頭葉が発達するものがいっぱいあります。」
とおっしゃっていました。
話は変わって、森のようちえんネットワークの話。
森のようちえんネットワークでは、森のようちえんに通うこどもたちばかりではなく
すべての子どもたちに、子どもらしい遊びや生活が保障された社会の実現を目指す意思を示した
「森のようちえん宣言」を出しました。詳しくはコチラ。
https://ja-jp.facebook.com/moriyounetwork
私も、すべての子どもたちが、五感を研ぎ澄ますようなみずみずしい体験、好きなものをとことん味わう喜び
お友達と心の底から笑い合う心の解放……そんな幼児期を過ごして
学齢期、青年期と成長してほしいと切に願っています。
まずは目の前の子どもたちと。