その日は、とっても盛沢山な活動になっていました。
ホリデーの森で虫を捕まえたり、
細ーい道や、急な坂を歩いたり、
洞窟に入ってみたり、
丸太の一本橋渡りにチャレンジしたり、
そのあとはまた歩いて、イモリーランドへ!
「イモリつかまえた!」
「カエルを長い葉っぱに乗せたよ」
腹時計はもうとっくに12時を回ってる!
「そろそろお弁当にしようよ」という声が上がり始め…
「でも、ここじゃ食べたくない」
「川の近くの涼しいところで食べたい」
「えー、もうおなかすいて死にそう」
こうして「どこで食べるか」の話し合いが始まりました。
「すぐ食べたい」人たちと
「ここはジメジメしてるから、違うところで食べたい」人たちと、
押し問答してばかりで、さっぱり決着がつきません。
そんな中、3年生の女の子がすっと話し合いから抜けていきました。
3~4分たつと、話し合いの輪に戻ってきてこう言いました。
「あそこの日向がいいと思うよ」
日向?暑いんじゃない?と思っていたら、
「日が当たってるから、地面が乾いてるよ」
「いーねいーね!あそこで食べよう!」
そう、女の子はいい場所を探しに行っていたのです。
「ジメジメが嫌だったら、乾いていればいいんじゃないか」
そう考えたのです。
こうして、「すぐ食べたい」人たちも「ジメジメが嫌な」人たちも、
全員が納得してお弁当を広げました。
こちらは、ジメジメが嫌な人たち
こちらは涼しいところで食べたい人たち
みんなが見えるところで、おいしく食べることができました。
自分の主張を一方的にするだけでは、話し合いになりません。
みんなが納得できる妥協点はどこ?
これには客観的な見方が必要で、とても難しいこと。
難しいから無理、とあきらめないで、子どもたちを信じて待っていてよかった!
スタッフも死ぬほどおなかがすいてたんだけどね。
「いただきます」は、13時近くでした。