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【里山QUEST】雨の中のバッタ運動会!?【報告】

雨がたくさん降ったので、
里山フィールドをお休みして街中にやって来ました。

前回話題にあがった『マダニ』が、特別ゲスト!
猟師さんから鹿に付いていたものを分けていただきました。

「きゃー!!!」
「怖い〜!」
大騒ぎです。
噛まれたことがあると言っていた子も、恐る恐る覗きます。

「これだけなんでプックリしてるの?」
「マダニは、鹿や人に付いて何してるの?」
「血を吸うんだよ!」
「え!!こんなに大きくなるの?」
「なんで吸うの?」
「卵を産むんだよ」
「蚊もそうだよ。」

「雨の日もマダニっているのかな?」
「いるよ!」
吸われないためにどうしたらいいか、考えます。
雨対策だけでなく、マダニ対策も忘れずに装備はしっかりと。
隣接する公園に、雨の探検へ出発!

 

みんなが来るまで窓の外を見ていた1年生。
「木にカタツムリがいるよ!」

「木で何してるの?」
「カタツムリは雨で滑らないのかな?」
「歩いた後、ネトネトしたのが出てくるから滑らないで、くっついてる。」
誰かのハテナに続けて、自分の考えがテンポよく出てきます。


「トイレの扉にもカタツムリがいるよ。」
「トイレで何してるの?」

小高い丘に登ると、足元からピョンピョンバッタが飛び出してきます。
「雨なのにバッタだらけ!」

「雨に濡れるのは嫌いだと思ってた。ハテナだよ!」
「どうして、こんなにいるの!?」

大人だってびっくりの想定外が起きています!

「ガみたいのも飛んでるよ!なぜ雨でも飛べるの!?」

毎週放課後、里山で過ごしているみんな。
次から次へといろんなものを発見して『ハテナ』を見つけます。
山でも街でも、どこでも、「ハテナだらけ」です!

「大きいきのこ!どうして茎がある?」
「傘の中にあるものを遠くに飛ばすためだよ。」
「何を飛ばすの?」
「なんで飛ばすの?」


「葉っぱの裏に何かいる!」
「目がある!」

「ねえねえ!キレイだよ。」

クモの巣に雨の粒々がついてキラキラ光っています。
「どうしてクモの巣にツブがくっつくの?」

目の前の、すごいな!なぜ?どうして!?と思うことを
図鑑やテレビの情報で解決・・でおしまいじゃなく、
みんなで『ハテナ』を共有して、『予想』して、
『確かめ』方も考えてやってみよう。

みんなの方法で答えがきっと見つかる!
間違ってもいいよ。
何度でもやってみよう。

さあ、秋の里山QUESTが始まるよ♪

【里山QUEST】イモリの卵!?【報告】

事務所の裏の小川には、アカハライモリが棲んでいます。

里山QUESTに来ると、どの曜日の子どもも、
外に出ると必ずといっていいほど、
小川をのぞき込んでアカハライモリを探します。

さて、今日も、いつものように、みんなでアカハライモリを探します。
そーっとトンネルの出口のあたりを見ると・・・「あ!いた!」

見つかったとなると、最初の動きが肝心です。

それぞれの得意なことを活かした、素晴らしいチームワークで、
見つける係、すばやく捕まえる係、
逃げようとしているイモリを囲い込む係、
虫かごを持ってきて水を入れてくる係、
他にもいないか気を付けて見ている係、
と分担して、あっという間にかごにはアカハライモリが4匹も入っています。

なるべく、お水が濁らないようにと、捕まえていても、
イモリも必死に逃げてしまったし、
みんなが『もうこれ以上、捕まらないかな・・・』と思っていたその時、

「あれ?これ、卵じゃない??? このイモリ、足に卵がついてるよ!」とIくん。

かごに入っている4匹をじ~っくりと観察していて、
小さな透明の卵が足先にくっついているのを発見したのです。

みんなで見て「大発見だ!」と大喜び。

「お母さんイモリなのかな?」
「生まれちゃうかもしれないね」「早く、お水にかえしてあげようよ」
「足にくっついたままで大丈夫なのかな?」
卵を見つけたことで、ひとりひとりのハテナが、どんどんあふれてきます。
結局、みんなでこのままケースに入れておくのはかわいそうだ、
ということになり、元の小川に戻しました。

でも、そのあとで、
Rくんが「本当に、イモリの卵なのかな???」と疑問を投げかけました。
「魚とか、別の生き物の卵かもしれないよね?」
「たまたま足にくっついていたのかもしれない。」
Rくんは、その日のふりかえりシートに、きちんと自分の考えを書きました。

その次の週には、イモリのあかちゃんの写真絵本をみんなで読みました。
まだ、イモリの生活史には、わかっていないことがたくさんあるようです。

「イモリの卵ってどこにあるのかな?」
「あそこに棲んでいるということは、近くに卵が産みつけられているのかな?」

里山QUESTの次のステージは、
みんなで、答えを予想しあって、
みんなでほんとうかどうかをたしかめてみること。

みんなの考えた自由な予想を
話し合って、どうしたら確かめられるのか、やってみる。

次の挑戦へ、一歩踏み出していこう!

【わんぱく里山】8月 川探検【報告】

わんぱく里山は、
藤枝市岡部、巨石の森周辺の里での
自然体験と農体験を中心とした
小学生対象の年間プログラムです。

今月は、朝比奈川での活動。

スタッフは、台風と酷暑の影響を心配し
1週間前から天気予報とにらめっこの日々でしたが、
主担当こばちゃんが今回も晴天を呼び込んでくれました。

スタッフが朝から川で資材搬入準備をしていると、
カワセミの姿にも遭遇。
皆の気持ちも晴れやかになりました。

 

巨石の森公園に集合し、
セミの抜け殻や道路わきの花を観察しながら
川沿いを歩いて朝比奈川へ。

みんなの畑や田へ水をもたらしてくれる
取水口の様子も見ることができました。

川での約束事を確認し、まずは川原の清掃活動。
ペットボトルやお菓子等のプラ包装類だけでなく、
せともの・さびた金属類が多く集まりました。

 

川でやりたいことの希望により班分けをし、川探検。
たもや箱メガネ持って川の底の様子観察、
しかけをどこに沈めようか相談したり、
手ぬぐいやバンダナで、魚とりをしたり。

初めての川遊びに緊張気味の一年生も泳ぎが上達、
参加者の笑顔をあちらこちらで見ることができました。

 

午前午後の二回、班ごとに行動し、
魚、エビ、カニ、ヤゴを水槽に入れて
見せ合い気づいたことを発表しました。

岩陰や砂場の違い、
草が生えているところ、川の流れの強弱など
体感したことをふりかえりシートにも書き込みました。
水の生き物以外にも
トンボやチョウを観察、石積み、石磨きも楽しかったですね。

 
保護者有志の皆さん、
川での見守り・資材の移動など、
様々な場面でご協力いただきありがとうございました。

子どもたちの体験を応援する環境をつくるために、
一緒の時間を共有できスタッフ一同感謝しております。

 

【里山QUEST】原っぱと森どっちが虫が多い?【報告】

『探究』がテーマの里山QUEST。
4月から、ハテナをたくさん見つけてきました。

ハテナを見つけたら…
その答えを予想!

その予想が合ってるかどうか、
どうやって確かめる?

と、『探究』を一歩一歩進めてきました。
そんなある雨の日。

2年生女子が
「雨の日は原っぱと森ではどっちが虫が多いんだろう?」
とみんなに投げかけました。

予想は?
ほとんどの子が「森のほうが多い」
理由は、「森は葉っぱがたくさんあるから」
「木がたくさんあって隠れ場所が多いから」

なるほど。
どうやって確かめる?
「原っぱで見つけた虫と森で見つけた虫を別々のかごに入れて、比べる」

いざ、森へ出発!
「虫どこにいるかな~?」

「あ!なんかいる!」

「葉っぱに似てて、わからなかった」
「ナナフシって本当に7つフシがあるの?」
「数えてみよう」

地面にいる小さな虫もつかまえました。
かごに、土や葉っぱを入れて、森のようにしました。

森には木の実も。あま~い。

「あ!ヘビが死んでる」

「きれいなシマシマ。なんでシマシマ?」
「なんで死んじゃったの?」

発見から、ハテナがどんどん出てきます。

歩き進んでいくと、開けた場所に出ました。
子どもたちによると、「ここが原っぱ」

「葉っぱになんかくっついてるよ」

「カナヘビつかまえた!」

森や原っぱには、虫以外の生き物もいっぱいいるんだね。

こっちが森の虫
こっちが原っぱの虫

結果は?
「原っぱのほう多い!」

あれ?予想と違ったよ。
「ああ、違ったね」
で終わらないのが、里山QUEST!

「どうして原っぱのほうが多かったのかな?」
「森は隠れ場所が多いから見つけられなかっただけかもしれないよ」
「森と原っぱはつながっているから、森から移動してきたのかも」
「原っぱと森では見つけた虫の種類が違った」
「森と原っぱの違いは何?」
「今日は飛んでいる虫があまりいなかった。雨だからかな?」
「晴れの日に探したら、違うかもしれない」

次々と、予想と違った理由や、
やってみて気づいたこと、
さらに、新しいハテナまで出てきました!
すごい!!

来週はどうする?
「晴れの日はどうなのか、確かめたい!」

ということで、翌週は
「はれのひ むしせんしゅけん!」
が開かれたのでした。

さあ、結果はどうだったでしょうか?

こうして、ハテナから新しいハテナへ。
探究のスパイラルがエンドレスに創られていく。
これが、里山QUESTです。

【里山BASE】丸太橋建設【報告】

ちょっと地面のくぼんだところに
丸太が1本ありました。

「これ渡れそう」
「でも、ちょっとグラグラするじゃん」

そこにあるものを使って、補修かな。

「2本にすれば渡りやすいかも!」
 

  

長い丸太がもう1本そばにあったんだね。

どうすれば頑丈な丸太橋ができるか、
みんなで工事!

すると、

「ジャンケンポン!」
始まりました!完成かな?

でも、一人だけ…。

みんなが飽きて他の遊びをし始めても、
まだ工事中。

トントントン!
杭を打って、とめているようです。

上を歩いては、直し
歩いては、直し

「いい感じ!」
ようやく完成した丸太橋。

里山BASEが終わっても、
後日、ほら、他のお友達が橋を渡って楽しんでいましたよ。

丈夫な橋をつくってくれて、ありがとう。

【里山BASE】木登りチャレンジ【報告】

「あ~!ダメだ!できない」
2回ほど木に登ろうとしたけど、ずり落ちた。

あきらめようとしたその時、
スタッフは木登り名人を呼んだ。

「Sくん、登りたいけど登れないんだって」

すると、木登り名人は颯爽と木に登ると思いきや、
少し登っては止まり、
「ここをこう持ってね」
と説明しながら、登って見せた。

「登ってみな」

俄然やる気が出たSくん。
再チャレンジ!

さっきよりも高くまで登れた!
でも、やっぱりずり落ちちゃう。
もう一回!でも落ちちゃった。

すると、今度は、
木登り名人2号がやってきた。

「ここに足をかけるんだよ」

Sくんが落ちてしまう難関ポイントで、
説明しながら登ってみせた。

「やってみな」

1号は木の上から、
2号は木の下から、
Sくんの成功をサポート!

Sくん、再々々チャレンジ!
また落ちた、でもまたチャレンジ!

「ここ、ここ、ここに足!」
2号が必死に叫ぶ。

 

Sくんも必死にしがみついて、足を伸ばす!

「もう少し!」
「がんばれ!」

1号の檄がとぶ。

「やった!登れた!」
Sくんの心の声が聞こえた。

自分の力で、登る。
自分の力が、友達の力になる。
その力が、また誰かの力になる。

そうやって巡り巡るから、
ここで出会った友達は、『仲間』なんだ。
『仲間』でしか育めないものが、ここにはある。

【里山BASE】あたらしいポイント“もりかわ”誕生【報告】

川のはじまり探検へ出かけた日。
この川のはじまりから
エコエデュのお水がここからきていることがわかった。

粘土がある!サワガニがいる!
石もいろいろあって、ダムを作ったり、いろ~んな遊びができる♪
と、その日に参加した子たちは、とても楽しく遊んで帰った。

 

さて、その次の次の日。

その日の参加者の中で唯一、
川のはじまり探検に参加していた、おとなしい女の子が
「このあいだ行った川のはじまりがたのしかったから、また行きたい」
と勇気を出して、朝の話し合いで手を挙げて発表した。
「カニもたくさんいるし、粘土もとれるし、みんなのやりたいことできるところなんだよ」

でも、他の子たちは、
「ほんとにおもしろいの?」「とおいみたいだし、つかれそう」
「そこに行ったことがないし、どんなところかよくわからないから、行きたくない。」

『え?でも、今日やりたいこと、の時に、
「探検したい、冒険したい」って言ってたよね。
今まで行ったことないところに行ってみるのが、“冒険”だよね?』
とスタッフが声かけしてみると…

「…じゃあ、いってみよう!」ということに。

 

みんなで草をかき分け、岩を乗り越え、倒木の下をくぐりぬけ、
行き着いたその先は、遊びの天国だった!
きれいな水が湧き出てる。サワガニがたーんといる。
粘土がたくさん取れるから、陶芸家になる子もいれば、粘土株式会社パート2も設立された。水切りの石も見つかるし、石を積み上げて遊ぶ子もいれば、ターザンロープを見つけて、「あーああーーー!」とターザンになる子も。

 

『ここに名前を付けるとしたら、なんてつける?』と聞いてみると
「森の中の川だから、もりかわってのはどう?」
「あ、いいね」

こんな風に、毎日日替わりで、メンバーが変わっていっても、
遊びのポイントは、知っている子から知らない子に、バトンのように引き継がれ、
そこでの遊びもつながって豊かになっていく。

違う日に参加していても、同じ場所で同じように遊んだ子たちがたくさんいる。
それぞれひとりひとりの夏BASEが、こうして遊びの文化を生みだしていくのだ。

 

こんな時代だからこそ、自分たちの力で
なんか、創り出そうぜ!

【里山BASE】遊びの手渡し【報告】

「これ、なんだ?」
ぐねぐねっと曲がった太いつる。
ブランコを作るにしては短すぎる。

ちょっと考えて、ピンときた!


なわとびだ!
でもすぐ引っかかっちゃう。
「意外とむずかしい…」
もう一回!

だんだん飛べるようになってきた!
記録は、12回!

「ぼくもやってみたい」


「こうやってやるといいよ」
自分の経験を活かして、アドバイス。

先輩にならってやってみる。


「おもしろ~い」

「わたしもやりたい」


「わたしもやってみる!」


次々に、挑戦者が現れた。

最高記録は…19回!

落ちてたつる1本で、この笑顔!この達成感!
子どもから子どもへ
手渡される楽しさは無限大です。

【里山BASE】初めて尽くしの1日【報告】

初めての里山BASE
初めての雨の活動
初めてましての仲間たち・・・

 

ドキドキの気持ち・どうしよう・・・
不安な気持ち・・・
全部の想いが出てきちゃって
「かえりたい・・」
「お家に何時に着くの?」

まだお昼前なんだけど大丈夫かな?
それでも、仲間たちと里山を歩く。
「もう終わり?」と不安そう。
「もう少しで頂上だよ!」と不安が消えるように元気な声で答える。

そんなこんなで
何とか頂上の広場へ到着!!!

 

広場では、みんなが思い思いの遊びにチャレンジ!
木登り、かけっこ、虫取り・・・

あの子はどうしてる?
あれ?さっきまで泣きそうだったのに、
笑顔で走り回っている!!!

 

実は到着した時に、年上のお姉さんが
「この広場にどんぐりが落ちているんだよ!!見つけに行こうよ」
と声を掛けてくれたんです。

そのたった一言が魔法の言葉・・・
その後は「楽し~いい!!」「気持ちいい~!!」
そんな声と笑顔が溢れ出した!

あの子にとって、今日の里山BASEは
初めて尽くしの大冒険。

でもたった半日で大変身!
不安だった自分から、心から楽しめている自分へ。

いつか、自分と重なる不安気な「初めてさん」に
魔法の言葉をかけてあげるお姉さんに成長した
あの子に会えるのが楽しみでなりません。

【里山のかやねずみ】参加者のみなさんへ

この度の緊急事態宣言を受けて、里山のかやねずみも
宣言中の活動を中止します。

幼い子ども達にとって、「今、そのt時」がどんなに貴重な時間か。
ということを考えると、とても悔しく、残念でなりません。
お母さん達にとっても、ほっとできる時間だったはずなのに。

でも。

仲間と共に過ごすことはできませんが
かやっこに参加してきた保護者の皆さんなら、
子ども達と小さな自然とのふれあいを
楽しむことが出来るはず。
そんな時間が、煮詰まった心がほぐしてくれると思います。

夕方になると、涼しい風が吹くようになってきました。
ほんの少しでもいいので、外の空気を吸ってみてくださいね。

それでも、しんどいと感じた時は、かやっこ携帯までお電話ください。
いつでもお話伺います。

落ち着いたら、いっぱいかやっこ時間を楽しみましょう!
皆さんと再会出来る日を心待ちにしています。

里山のかやねずみ:大野