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【里山BASE】あるもので遊ぶということは

猛暑の夏休み。
それでも、子どもたちは朝から晩まで、
「そこにあるもので遊び尽くす!」

全員がやりたいことができる場所はどこか?
朝、行く場所を全員で決める。

それでも、途中で暑くなって
「もう川に行きたい」
「ぼくは、もう少し山で遊びたい」

こんな時も、みんなで相談。
少しずつ歩み寄って、全員が納得できる答えを探す。

そうして決めた自分たちの遊び場。
そこにあるもので、工夫して遊ぶ!

用意された答えではなく、
用意された遊具ではなく、
今日出会った仲間と、
自分の力で創造する!

すると、里山は豊かな表情であふれかえる!

  

  

  

  

【里山のかやねずみ】7/30

7月最終日。
雨のため、中止ばかりだった7月のための
延期日だったのに、朝からパラパラ。でも
暑くない分、過ごしやすくて、
雨もいつの間にか止んで
いいお散歩日和になりました。

出発すると、今年を象徴するようなキノコの群れに
子ども達もびっくり!
先日より、また増えたようで
子ども達も、お母さん達も暫く釘付け。

初めて見る野生のキノコ、そっと触ってクンクン。
体いっぱいでキノコを感じてます。
ママも、駄目よ。と言わず見守って下さって素敵。
つい、口に入れてしまうお年頃の子には
ダメダメと言いたくなりますが、
赤ちゃんだって、知りたいし、やりたい。
この意志を大事にしてあげたいですよね。

先日つゆ草でお絵描きしたことを
覚えていて、大事にその紙をもっていてくれたMちゃん。
今日もママとお絵描き。
綺麗な青い色が出ているねえ。

はらっぱの椅子は、一本橋にもなるね。
だれかが始めると、必ずまねっこ。
行列ができます。

原っぱに出ると、バッタやコオロギ、
いろんなムシが沢山!
早速捕まえた大きい子の姿を見て
捕まえたい!と頑張る2才さん達。

小さな虫をみつけたSくん。
この真剣な眼差しと、集中力!
上手に捕まえて、優しく持つことが
出来るようになったね。

こんな大きなミミズがいた!
初めて来たはずのLちゃん。
好奇心旺盛で、何でもチャレンジ!
ほら!ミミズ持てたよ~♥
ここでもお友達の姿を見て、私も!と
チャレンジする子が。
子どもは子ども同士。
子ども達が群れて遊ぶからこそ生まれるチカラを
感じるときです。
      

原っぱって、寝転がると気持ちいいね~!
ゴロゴロ転げまわっていたHくんを見て、Sくんもまねっこ。
ちょっと大きいお兄ちゃんの存在って、子どもにとっては
ホントに魅力的な存在です。
 

ここでは、木登りに挑戦する姿が。
これも、お兄ちゃんお姉ちゃんが自分で登ってるのを見て
やってみたくなったんだよね。
いっぱい練習したら、お姉ちゃん達みたいに出来るようになるよ。

まてまて~!
一緒に遊ぶうちに段々仲良しになってきたね。

走り回っているうちに
坂を掛け降りるのが楽しい!と
気が付いた子ども達。
一人より、みんなでしたほうがもっと楽しい!
と、みんなでならんで
3.2.1.それ~!
ママ達も童心にかえって。
きゃ~!!
ああ楽しい!
何回も何回も駆け下りたのでした。

 

  

今年は、みんなでいっしょに。
が、なかなか楽しめない年ですが。
やっぱり、人は人の中で育つものです。
特に小さな子の心の成長には、
家族以外の人とのふれあいや、
お友達との遊びは欠かせません。
コロナ対策を出来るだけ図りながら
9月からのかやっこも、めいいっぱい楽しみましょうね。

<今日の絵本>
おしり
どろんこももんちゃん
がたんごとんがたんごとんざぶん

里山のかやねずみ:大野

 

【里山のかやねずみ】7/28

この日は初めて、県立美術館での開催となりました。
慣れないフィールドでどうなるのかと
思っていましたが、子ども達には大人の思惑なんて
関係ないんですよね。
それは楽しそうに、いろんなものを見つけていきます。

この日は、かやっこ卒業生のお姉さんお兄さんも一緒だったので
より刺激的だったかも?
お姉さんお兄さんの遊びに吸い付くようについていくかやっこさん。

これは、セミが脱皮し損ねたんだよ。
どうして出られなかったのかな?
かわいそうだね。

焚火ごっこしてるの。Aちゃんが焚火台を
作っていると、Hくんも何々?と
覗き込んでまねっこ。

この中入れちゃった!
溝があると、必ず入りたがる子ども達。
いつもと違う立ち位置になるだけで
見えてくるものが違ってくることを
実感としてわかっているんでしょうね。

ほら、ミミズさんがいたよ。
ミミズを触ったことがなかった子も
ドキドキしながら、目はくぎ付け♥

県立美術館の裏庭は、裏の森と一体となっていて
素敵な木陰のある原っぱも。
ほら、バッタがいっぱーい!
 

いい感じで、隠れられるところもあって
「かくれんぼしようよ!」と子ども達。
「かくれんぼするものこの指止まれ♪~」
遊び誘い歌を初めて聞いた子も、見よう見真似で
「指切った!」

にげろ~!と
散っていく子ども達。
このあと、お母さん対子どもの
かくれんぼもできて。ママたちが楽しそうでした♡
大きい子がいると、ルールのある遊びが
自然と体験できます。

一緒に遊んだから、いっぱい仲良くなれたよね。
お帰り前の絵本タイム。
涼しい場所があってよかったね。

コロナに大雨、いろんなことが重なって
いつも通りではありませんが、いつも通りでないからこそ
新しい発見が生まれる気がします。
今後、フィールドの状態を考えて
また、県立美術館周辺を使うこともあるかもしれませんが、
新しい面白さを開拓できるかも?
開催場所については、HPのお知らせを
必ずチェックしておいてくださいね。

<今日の絵本>
ぞうくんのあめふりさんぽ
どろんこももんちゃん
がたんごとんがたんごとんざぶん

里山のかやねずみ:大野

【里山BASE】始まりました!

ようやく夏が到来!
今年も始まりました。里山BASE!

いつもより短いけれど、
ソーシャルディスタンスも気になるけれど、
遊びの密度はぎゅうぎゅう詰め!

木、虫、葉っぱ、キノコ、枝、イモリ、花、石、水、穴、…そして友だち
そこにあるもので、次々と遊びを繰り出します!

どんな一日になるかは自分次第。
さあ、考えてチャレンジするべし!

  

  

  

【しらべる事業】新型コロナに関する緊急アンケート調査報告【概要版】

2020年3月からの新型コロナウイルス感染症拡大は、
小さな子ども達に少なからず心の変化をもたらし、
遊びや学びに影響が出ているところもあります。

まずは実態を把握し、
私達NPOにできることを模索していくため、
6月に緊急調査を実施しました。

アンケートやヒアリング調査にご協力いただきました
静岡市内の認定こども園・保育園・小規模保育施設の先生方、
お忙しい中本当にありがとうございました。

▼集計結果を簡単にまとめた概要版を公開いたします。

データは下記リンクからダウンロードできます。

  *緊急アンケート用紙
  *緊急アンケート数値・集計表【公開版】
 

【里山やっほ】7月

雨の日の自然あそびはとっても楽しいのですが、

7月は危険なほどの雨量で

いつものフィールドの地盤が心配なため

県立美術館の庭も利用して活動しました。

 

「私も虫を捕まえたいの」上手な子がやってきて手伝います。

初めての場所でも虫や物の発見を楽しむやっほのみんな。

 

枝を組み合わせて「ハサミだよ」

「キノコを切ってみる!切れた!」

枝の形をよく見て道具を作っちゃいました。

  

年長さんチームはもっと大きなものを作りました。

立派な隠れ家!「ここで寝られるね~」

大きなものを作るには仲間との協力が必要です。

仲間と話し合ってどのくらいの長さの枝がいいか調整してできました。

 

ここでキャンプごっこをしよう!と道具もそろえます。

「これは椅子にどうかな?」

  

焚火台もいるよね!はりきって焚き木をくみました。

焚火ときたらバーベキューだ!葉っぱをお肉に見立てます。

  

年中さんだってみんなで力を合わせて遊びます。

みんなで木の枝をゆさゆさ。

枝先の視界が開けたところに「いたー!」

遊びを通して一体感が生まれました。

  

生け垣の迷路をものすごい勢いで走り抜ける子ども達。

早すぎて残像ばかり…

 

木登りはみんな大好き。

順番を譲りあって仲良く登ることができましたね。

 

お猿さんのように登る人もいれば、慎重に登る人も。

高い所まで登れたときの笑顔は達成感に満ちています。

年中さんの7月2回目の活動日に

ふりかえ参加した年長さんが隠れ家作りを提案してくれました。

年中さんだけの活動はのんびり気の向くままで面白いのですが、

年長さんのアイディアは遊びを豊かにしてくれますね。

 

いつものフィールドでは一度だけ活動できました。

6月に見たリンゴは少し赤くなっていたね。

水があるって最高!

 

レジ袋に水をたっぷり入れて

「お買い物重たいわ~」と奥様方。

想像力さえあれば袋一枚で遊べます。

生き物もあるもので工夫して捕りました。

帽子を水の中にかまえて、じーっとじーっと待ってエビを捕まえました。

 

「僕カニを触ったことがないんだ」というYくんに

カニを触らせてあげます。仲間の想いをちゃんと受け止めているね。

ずっと持っていて愛着がわいたカニも、

カニのことを考えて川に返しました。

    

そして道中でつかまえた巨大なミミズ。

ずっと触っていて「元気がなくなってきたよ」と気づいて教えてくれた人がいました。

田んぼに放してみたけれどなんだか苦しそうです。

みんなでどこに放せばいいか考えました。

「土にいたのだから土があるところに返そう」

そう意見がまとまりました。

 

こうした話し合いで自分事のように考えて意見を言えたり、

素直に受けとめたりできるようになってきました。

 

これからもスタッフは安全で安心な居心地を作り、

子ども達が想いを伝え合って遊びを創るお手伝いをしていきます。

 

保護者のみなさまには

活動場所の変更などにご協力をいただきありがとうございました。

里山やっほ:石川

 

 

【里山のかやねずみ】7/16

久しぶりの遊木の森はらっぱ部。
キノコがいっぱい生えてました!
こんなに大きなキノコが山盛り!

ちっちゃな赤ちゃんキノコも見つけたよ。
雨続きで、なかなか活動ができませんでしたが
森には、梅雨ならではの発見がいっぱいです。

長いミミズさんと初めてのご対面。
なんだ??このへんなのは??
手を出すのはちょっと怖いけど、目が離せません。

僕へっちゃらだもん。と
ミミズさんを上手に捕まえているのはKくん。
赤ちゃんの時から遊んでるから、力加減もばっちり。
触れる子も、触れない子も、それぞれの感性で
体いっぱい「ミミズ」の存在を感じています。
この、体で感じる感覚を大事にして欲しいなあ。

こちらでは、葉っぱの香りをクンクン。
爽やかなヤブニッケイの香りは夏にぴったり!
「いいにおいだねえ」

はらっぱに出ると、そこはムシ大国!
いろんな虫さん達が出迎えてくれました。

長雨続きだった7月でしたが
この日の遊木の森は雨もなく、空気がヒンヤリと心地よくて
「高原のようですね」とお母さん。
あんまり気持ちいいからか、一人のお母さんが
寝転ぶと、みんなが次々にごろ~ん。
「いい気持ち~❤」
ママが寝転ぶと、子ども達も安心してまねっこ。

モグラの穴見つけた!
モグラさんが掘った土は、柔らかくて
お団子作りにぴったり

Mちゃんは、お団子作りをしているうちに
段々おうちごっこになってきて、小枝で
囲んでお家を作っていました。
お母さんが上手に声掛けをしてくれています。
どんどんアイデアがふくらんで、
とってもいい顔して遊んでたね。
 

溝の中の虫探しをしているうちに
溝を歩き回るのが楽しくなって、
トンネルごっこに。
ママや、お友達が沢山トンネルになってくれました。
小さな彼らには、トンネルになるのも
スリル満点!
ケガをしないようにスタンバイしながら
やりたいようにさせてくれて、ママ達に感謝です。

去年の赤ちゃんだった子ども達、
お友だちとの関わりが楽しくなってきて
遊びが広がっていく様に成長を感じます。
今年は開始が遅くなった分、あまり遊べていませんが
森遊びは、季節ごと、いろんな体験ができる場所。
これから、楽しいことがいっぱい待ってますよ。

<今日の絵本>
ごぶごぶ ごぼごぼ
こんにちは どうぶつたち
おつかい
きゅっきゅっきゅっ

里山のかやねずみ:大野

 

【報告】里山QUESTⅡ2019「トレジャーQUEST」【オンライン開催】

里山QUESTⅡは、

小学3~6年を対象としたプロジェクト型探究学習。

自分たちで設定したプロジェクトテーマの実現のため、

1年間かけて計画を立て、チームで試行錯誤を繰り返します。

2019年のテーマは、

「ゲームの好きな小学生に、里山は楽しいということを伝える」

里山リアルゲーム「トレジャーQUEST」の

企画・実施とPR動画の作成にチャレンジしました。

 

*************
でも、「トレジャーQUEST」を予定していた3月8日は

新型コロナの影響により、里山で実施できず。

zoomで何度も子ども達で相談した結果、

6月28日にオンラインにて開催することになりました。

 

リハーサルの時は、どうなることか心配になりましたが、
本番では、それぞれが役割を果たせるよう、
精一杯、言葉をつむぎ、

助け合っている姿が、声だけでわかるほどでした。

やはり、電波トラブルが多数あったのですが、

最後まで、全員で成し遂げたい!

その想いがとても強く、仲間を思いやる気持ちが、

よくよく伝わってきました。

 

最後に、探検家がみんなに問いかけます。
「もっと大切な、本当の宝があるんだけど、

それは何だと思う?」

本当なら参加してくれた小学生に
投げかけるはずだったこの言葉を
メンバーに問いかけられました。
 

さて、メンバー11人は何と答えたでしょうか?

■ オンライン開催「トレジャーQUEST」
 短縮版はコチラ↓(14分)
 

【報告】里山QUEST水曜コース「山でも街でもどこでも発見」

先週、今週と、土砂災害を警戒して、
国吉田部農会倉庫をお借りして活動しました。

近くではあるものの、
違った環境での集合・スタートという中で、
子どもたちの力強さを感じました。
うれしく思ったので、ご報告したくなりました!

長文になりますが、お付き合いください。

子どもたちは、いつも通り
「きれいな花」「いいにおいの葉っぱ」
「ふしぎな虫」「トカゲ」などを
見つけたいという目標を掲げました。

「どうしたら見つかるか」
考えながら歩くと、

道脇のオシロイバナやドクダミ、コスモスの葉っぱなどを
触ったり嗅いだりよく見たりしました。

今日は、道路沿いの畑のフェンスから、
グロリオサ(子どもには名称は教えていません)
の葉っぱの先っぽがクルクルと巻いてツルのようになっているのに
気づき、みんなで歓声をあげ、観察しました。
 

道端でも、こんなにいろいろなことに気づけるって、すごいです!!

途中から川沿いを歩くと、
カナブン、アスファルトに咲く花、
キノコ、クリのイガなど
いろいろなものを見つけ、代わる代わる観察。
    

雨が降ってくると、大きな葉っぱをかさ代わりに。
今日は、色の違うバッタを次々と見つけました。

紫の小さな花がたくさん集まった花を、
下に流れる川に向かってばらまくと、なんと、
クルクルと回りながら落ちていくではありませんか!

「うわ~」みんなで見入りました。

お花チームは、持っていたペットボトルにお花を入れて、
「ここに水を入れたらもっときれいになるんじゃないか」
と仮説を立てました。これが素晴らしい!
川で水を入れると、本当にきれいに光っていました。(ちゃんと検証)
 


先週、背比べをしたヒマワリを今日も見つけて、
「あれ?真ん中に黄色いぷつぷつがある」
「花びらが落ちちゃうよ」
と先週との違いに気づいていきました。

一人がやってみた遊びから発見が出たり、
一人の気づきがみんなに広がったり、
本当に楽しい時間でした。

 

「緑の多いところに行ったら見つけたいものが見つけるんじゃない?」と
3年生が出発前に言っていたこと。
本当にそうでした!それを体感できたことが大きな収穫のひとつ。

そして、途中でのつぶやき…
「同じ道なのに、新しい発見がいっぱいだね」
ああ、うれしくてたまりません。

途中、男の子が水筒を川に落としてしまうアクシデントがありましたが、
自分で川に下りて取りに行くと、みんなが応援してくれました。

 

なんと、先週も今週も川に入ったんです。まさか!
エコエデュの近くで遊ぶ吉田川の少し下流のほうです。

この川がいつもの川につながってるって、いつか気づけるといいなと思います。
途中、深いところや急なところも、声をかけ合いながらクリアできました。
とにかく、チームワークがいいです!
 

そして、一番うれしかったのは…
今日のふりかえりで、一年生が、

「山でも街でもどこでも発見ができることがわかった」と。

そう、自分の見方次第で世界は変わるんです。
スロースタートになった今年度ですが、
充実した『里山QUEST』になりそうです。