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【報告】7月9日 里山Mitete

7月の「里山Mitete」は、

いつもの遊木の森から場所を移して、にぎわい広場の川を目指します!

まずは始まりの会で自己紹介。

初めてのお友達も、スタッフのところで自分のお名前を大きな声で言えました。

少し勇気がいる時、お母さんがそばについてくれて、いっぽ踏み出せたね。

ご挨拶

早速お散歩開始!今日の目的地は川だけど、

山を越えなければ川にたどり着きません。

少し歩くと水が溜まっている場所がありました。

みんな、吸い寄せられていきます(笑)

「何かいる?」

「これはお鍋、スープを作るの」

「あ、葉っぱが釣れた!」

水の中に 釣れた

でも、そのすぐ隣にも面白いことがいっぱい!

「カナヘビがいた!!」

こっちも楽しいよ

同じものでも感じ方は様々。だから、いろんな遊びが生まれるんですね。

 

山を登ると、小さな小屋があります。

拾った棒でなぞると、「面白い音がする!」

音がする

長い棒を見つけて、素振りをします(見えない敵と戦っているのかも?)。

棒を持つにはいろんな注意が必要です。

でもやっぱり、思い切り、力いっぱい振ってみたいんです。

だから、人のいない方で黙々とがんばりました。

 棒で遊ぶ

川に行くにはまだ暗い森を進まなくてはなりません。

「暗さ」の変化を感じて、「怖い・・」とつぶやくことも。

近くにお父さんやお母さんがいたら、ぎゅっと抱っこしてもらいたくなっちゃいます。

でも、手をつないでもらって頑張って歩きました。

頑張って歩いた

川では生き物探しや水集め、葉っぱ流し、

とにかく歩いて川を楽しむ、、など、

親子で一緒に子どもの感じた川を楽しみました。

はい、どうぞ もうひと遊び

上からみんなの様子を見ているだけでも楽しいんです。

お母さんが寄り添ってくれると、また違って見えるのかな?

僕はここから

今回は、魚を捕まえるために仕掛けをかけてみました。

浅い沢では見かけなかった、もう少し大きい魚がたくさんかかっていました。

「魚って、どんな感じ?」

「ぬるぬる、すべすべ、つるつる、、、」

感じ方は様々。気づくと夢中になってます!

触ってみたい もっと触りたい

お昼を食べたり、絵本を聞いたり、

お弁当  絵本タイム

今日もたくさん遊んだね。

 

9月も同じく川に行く予定です。

 

 

【報告】里山BASE~自分たちで決める!Part4「全員が納得する提案」~

その日は、とっても盛沢山な活動になっていました。

ホリデーの森で虫を捕まえたり、

  

細ーい道や、急な坂を歩いたり、

洞窟に入ってみたり、

丸太の一本橋渡りにチャレンジしたり、

そのあとはまた歩いて、イモリーランドへ!

「イモリつかまえた!」

 

「カエルを長い葉っぱに乗せたよ」

 

腹時計はもうとっくに12時を回ってる!

「そろそろお弁当にしようよ」という声が上がり始め…

「でも、ここじゃ食べたくない」

「川の近くの涼しいところで食べたい」

「えー、もうおなかすいて死にそう」

 

こうして「どこで食べるか」の話し合いが始まりました。

「すぐ食べたい」人たちと

「ここはジメジメしてるから、違うところで食べたい」人たちと、

押し問答してばかりで、さっぱり決着がつきません。

 

そんな中、3年生の女の子がすっと話し合いから抜けていきました。

3~4分たつと、話し合いの輪に戻ってきてこう言いました。

「あそこの日向がいいと思うよ」

日向?暑いんじゃない?と思っていたら、

「日が当たってるから、地面が乾いてるよ」

「いーねいーね!あそこで食べよう!」

 

そう、女の子はいい場所を探しに行っていたのです。

「ジメジメが嫌だったら、乾いていればいいんじゃないか」

そう考えたのです。

 

こうして、「すぐ食べたい」人たちも「ジメジメが嫌な」人たちも、

全員が納得してお弁当を広げました。

こちらは、ジメジメが嫌な人たち

こちらは涼しいところで食べたい人たち

みんなが見えるところで、おいしく食べることができました。

 

自分の主張を一方的にするだけでは、話し合いになりません。

みんなが納得できる妥協点はどこ?

これには客観的な見方が必要で、とても難しいこと。

難しいから無理、とあきらめないで、子どもたちを信じて待っていてよかった!

スタッフも死ぬほどおなかがすいてたんだけどね。

「いただきます」は、13時近くでした。

 

【報告】里山BASE~自分たちで決める!Part3「○○を優先する」~

なかなか決着がつかない話し合いの中で、

出てきたキーワードが「優先」という言葉。

 

山に先に行きたい子にも、

川に先に行きたい子にも、

きちんと理由がある。

だから、決まらない。

 

その日は午後から雨予報。

「午前中のうちに、川に行ったほうがいいよ」

「雨の中、山歩きはすべって危ないよ。だから山が先だよ」

押し問答が続いていた。

 

そこで手を挙げたのが6年生。

「雨で川が増水したら危険だから、その危険を優先して考えたほうがいいと思う」

「山だって危険だよ」と反論あり。

すると、

「山はすべって転ぶ程度だから、すり傷で済むけど、川は流されるかもしれなくて、命にかかわるんだよ」と6年生。

 

それで決まった。

この日は異例の「先に川遊び」となった。

案の定、午後は雷が鳴り、川には入りたくても入れなかった。

 

 

もうひとつ。

1年生の初参加の友達が多い日だった。

短いコースか、中くらいコースか、遠出コースか、なかなか決まらない。

その日の進行役が「1年生を優先しようよ」と言った。

でも賛成は半分程度。

「1年生がやりたいカブトムシ捕りをするなら、遠いところまで行かないと見つからないよ」

「でも、そんな遠くまでは1年生は大変だと思うよ」

「短いコースじゃ近すぎて、やりたいことやれないかもよ」

 

だから中間にすれば?というのは大人の考え。

1年生の半分が「疲れちゃうから短いコースがいい」と引かない。

「疲れちゃうのは大変だから、やりたいことが全部やれなくてもいい」のか

「大変だけどがんばって、やりたいことをやる」がいいのか、子どもたちに問うた。

 

つまり、「何を優先するのか?」ということ。

でも、スタッフの思惑とはウラハラに、意見が二分し、

結局この日は決められなかった。

 

スタッフが勝手に中くらいコースを歩くことに。

それでも、

 

カブトムシもオスメスともに捕まえたし、

いろんな虫もたーくさん見つけたし、

どでかい葉っぱも、魚もカニも、見つけた。

ジャンプもできたし、みんなで花いちもんめも楽しかった。

 

どんなコースを行っても、自分の意志さえあれば、

いろんな発見ができるんだ!

そう、自分次第。

「考えてチャレンジするべし!」

 

 

 

 

 

【お知らせ】里山BASE 忘れ物ラインナップ!

里山BASE in summer 2017 参加者保護者のみなさまへ

この夏の忘れ物です。
①~③のものは忘れていった日付がわかっていますが、④~⑧は不明です。
お子さんのものでしたら該当番号をご連絡の上、エコエデュ事務所にとりにいらしてください。

引き渡し可能な時間帯は、平日9:00~18:00です。土日は対応不可です。
※保管期間:9月30日まで(期間が過ぎましたら処分いたします)

【里山のかやねずみ】9月の集合場所とお楽しみ日

夏休みの間、いかがお過ごしだったでしょう。
一回り大きくなった子ども達や、変わらぬ笑顔の
親御さん方と再会できるのを楽しみにしています。

<9月の集合場所>
5日から始まって、9月中の8日間、全てりんご園集合になります。
暑い間は、まだ水遊びをしたいと思いますので
お着替えは多めにお願いします。

<お楽しみ日>
今月のお楽しみ日、日程は12日(火)、予備日14日(木)
 テーマ: 『川の生き物調査隊!』
仕掛けを使って、なかなかお目にかかれない川の生き物を
見つけてみましょう。

里山のかやねずみ:大野

 

9/30・10/1・12/10里山の未来を考える3日間

竹きりプロジェクト presents 
「里山の未来を考える3日間」

 

子どもたちの学びの里山づくりのため、
竹林整備を続けてきた竹きりプロジェクト。
今回はフォレスターの鈴木礼氏をむかえ、
里山とのつきあい方を考えます。

9/30(土) 第一回
「里山をよく知るためのレッスン」

竹ばかりに見えた竹林に、多くの植物が芽吹きはじめました。
里山の植物調査を行い、変化と現状を知ることで、森の新たな可能性を探ります。

10/1(日) 第二回
サトヤマ・グランドマップ」

人々が集い、笑い、学びあえる里山を自分たちの手でつくっていきたい。
第一回のレッスンをふまえて、10年後の里山の姿を描きます。

12/10(日) 第三回(10/28、11/18から延期になりました)
Action! 竹林整備のイロハ」

ベテランもビギナーも大集合!プロのきこりと一緒に安全な竹林整備の方法を学びます。
第二回でつくったグランドマップをもとに、里山の未来を創っていきましょう。

*第一回第二回は両日参加前提のセットプログラムとなっております。

 

3年前に立ち上がった「竹きりプロジェクト」。
たくさんの方のご協力で、荒廃していた竹林が光の差す明るい里山へと変わりつつあります。
そんな今この場所だからこそ、人と里山の関係を見つめなおし、
里山の未来を考えることが必要なのではないでしょうか。

今まで竹プロに参加してくださった方はもちろん、
里山初心者の方から、竹林整備ってナニ?という方まで、
ともに学び、考え、里山の未来を創っていきましょう。

**************

 

■時間:10:00~15:00
■対象:18才以上
 ※第一回、第ニ回は基本的に2日間ともご参加お願いします。
 ※子ども連れも可能です。(小学生以上)
■場所:有度山北麓(エコエデュ事務所裏)
■持ち物:お弁当、水筒、軍手
■服装:汚れてもよい長袖長ズボン、運動靴、帽子
 ※野外での活動になります。 
 ※黒っぽい服装は避けてください
■参加費:1人500円(1日)

 

*************

■講師:鈴木礼氏

静岡県三島市出身。大学で林学を学んだ後、林業の世界へ。
有限会社天竜フォレスターに入社し、現場作業(きこり作業)から、
営業、森林の管理計画の作成等の業務に従事。
2014年に株式会社森ラボを設立し、「森の何でも屋」として、
森林管理や森林調査、作業の安全指導、講習会講師等に携わっている。
主な資格は森林総合監理士(フォレスター)、樹木医、林業技師、
しずおか林業作業士、森林インストラクター等。

**************
■お申込み方法:
お申込みフォームに入力してお送りください。

または、e-mailまたはFAXにて、下記をお知らせください。
①活動日とプログラム名「竹プロ」②氏名(ふりがな)③年齢/生年月日 
※②と③は参加者全員分を明記④電話/FAX⑤携帯(当日つながるもの)⑥住所

 

初めての方大歓迎です!
女性でも、男性でも、ふだん運動不足の方でもOK。
まずはお気軽にお越しください!!

協力:株式会社かんぽ生命保険

【報告】里山BASE~自分たちで決める!Part2「多数決で決めない」~

里山BASEで培われている文化に

「多数決で決めない」文化があります。

どんなに議論が紛糾しても、

決して多数決で終着しようとしない子どもたち。

 

「もういいよ~、多数決で決めちゃおうよ~」

なかなか終わらない話し合いにあきらめの声があがっても…

「多数決では決めないよ。みんなが納得しないとダメなんだよ!」

「多数決だと誰かがガマンすることになるんだよ」

 

2年前はスタッフがこう言っていました。

今は子どもたちの言葉です。

「だから、なんでこっちがいいのか、理由を言って!」

「反対の人はちゃんと聞いてて」

 

少数派は多数派に従う。

多くの民主主義の国ではごく当たり前のこと。

でも意思決定の方法は、一つではありません。

 

「違う考えの人の意見に耳を傾け、自分の考えともう一度向き合って考える」

里山BASEで育てたいチカラのひとつです。

「ほかの友達のことも考えるべし!」

そして「自分で決めるべし!」

 

 

 

 

 

【報告】里山BASE~知ってたつもりの吉田川~

 

「今日は吉田川を探検しようよ」

「えー、いつものところでいいよ。ほかに遊べるところないし」

「そんなの行ってみないとわからないよ」

いろいろな議論がありましたが、とりあえず今日の川遊びは上流へ上ってみることにしました。

 

まずはいつものエコエデュ事務所の近くの場所で飛び込んだり、

 

生き物をとったり、

 

え?川で長縄跳び?やるね~!

土手から長~いツルが垂れ下がってるもんね。

 

さあ、いよいよ川探検に出発かな?!

 

あれ?このトンネルみたいの…

もしかして…

  

ここを潜ると…     ここから出れる!

 

   

じゃあこっちから入ると…こっちに出る!つながってる!

おお~!大発見だ!

 

さあさあ、出発!

今日はいつも行かないところまで探検だ!

どこにつながっているのかな~

 

草がぼうぼうすぎるよ~

 

こんなところに水路?!知らなかった!

入ってみよう!

えぇっ、こんなとこ入るの!? 

クモがいる!撤退だ!

 

こんな深いところがあるの?

知らなかった!

ここに仕掛けしたら、魚入るかな?

 

「もう少し行くと、草むらから出るよ~」

川に入れない子も、土手の上から道案内の呼びかけをして、みんなの安全を守ります。

 

草を分け入っていった先には…

 

絶好の飛び込みスポット発見!

  

               それっ!

  

みんなで並んでから・・・  連続ジャンプ!

     

こんなところがあるんだね。

そういえば仕掛けを途中で仕掛ける予定だったけど…持ってきちゃった…

 

さらに進むと…

もう一つのいつもの場所だ!

 

子どもは意外と保守的です。

いつもの場所、いつもの遊びが安心なのでしょう。

でも、行ってみないとわからないことがある!

行ってみたからこそ広がる世界がある!

 

この里山BASEで新しい世界に一歩踏み出す勇気を得てほしい。

自分次第で、見える世界は変わる!

それが、「自分で決める」ことの先にあるものなんだと思っています。

【報告】里山BASE~自分たちで決める!Part1「立役者」~

里山BASEは、一人一人が「今日何をしたいか」を表明し、

全員の「やりたい」を叶えるために

どんなスケジュールにするかを話し合ってから

里山へ出発します。

 

3年目の今年、変化が見られました。

最初から子どもが進行するようになったのです。

BASE3か条も、子どもから子どもへ伝わります。

そして、話し合いの進行役は、その日によって変わります。

メンバー構成によって、リーダーが変わるところも

BASEのおもしろいところ。

 

どんな面々が前に立ったか、一部をご紹介します。

  

   

話し合いの進行は、3~4年生が中心です。

これまでの経験を活かして前に立つ子もいれば、

今年初めてだけど、勇敢にリーダーとして先頭に立つ子もいます。

 

ある日、議論が非常に紛糾しました。

すると、4年生が進行の2人に、そっと耳打ち。

進行役の作戦会議です。

 

1年生も「ぼくはこっちに行きたい」と意見を言います。

ほら、手を挙げてる子もいるよ。

地図を示しながら、堂々と。

 

時には、フィールドで相談することも。

「どこでお弁当を食べようか」

 

うまくいくときばかりではありません。

でも、この「自分たちで決める文化の創造」は

3年続けてきた成果だと胸を張って言えます。

 

ただ…

子どもたちだけで決めると、

いつも「知っている範囲にとどまってしまう」可能性が高くなります。

いかに、新しいことにチャレンジする機会を創り出すか。

数少ない大人の出番を逃さないように!

ここがスタッフの腕の見せどころです。

【報告】里山BASE~普段と違うところに行ってみる!~

「平澤寺まで行きたい!」

誰かが言いました。

でも川にも行きたいし、虫も捕まえたいし、アカハライモリも捕まえたい。鬼ごっこもいいなぁ・・・

やりたいことは目白押し!

どうしたら全部できるかなぁ・・・

 

川沿いを進んでお寺まで歩きます。

       

行く途中ではタモを落として…「おおーい拾えたよ!」「でかした!」

やっと平澤寺に着いたよ!一休みしようか・・・

えぇ~ここをのぼるの?

   

すごい!トカゲにアリが群がってるね!

  

しっかりとお参りもすまして… お昼の後は鬼ごっこだ!逃げろー!

 

見て見て!お地蔵様みたい?

 

そろそろ行かないと、川の時間がなくなっちゃうんじゃない?

さあ、行こう行こう!

帰り道は細くて狭~い道を通ります。冒険だね!

高いところもヘッチャラ!でも~降りられるかな?

ここも楽しいけど、もう行かないと…川が…

そうだそうだ!

やっと川についた!それっ、飛び込め!

  

僕たち修行僧!      ピッチャー振りかぶって!

アカハライモリ、山では捕まえられなかったけどエコエデュの事務所裏で捕まえたよ!

 

一日の中で子どもたちがやりたいことはたくさんあります。

それを全部叶えるには?

BASE3か条の1つ、「他のお友達のことも考えるべし!」を実践すること。

全員が「やりたいことがやれた!」となるように考えてアイディアを出し合います。

「この道を通って行けばいいよ」

「ここに行けば虫がたくさんいるよ」

こういった声があがるのは今までの経験の賜物です。

 

普段と違う場所に行くと、新しい発見があり、新しい遊びが生まれ、新しい楽しみが見つかります。

次はどんな化学反応を見せてくれるか楽しみです!